山開き、って名前の飲んだくれ会、そして沢山考える

5月の第4週の週末は丹沢山塊の西側の山開きです。
以前からたくさんお世話になっている山小屋で山開きがあります。
もちろん今年も出かけました。
ちびさん、これで5回目の桧洞丸の山開き。
今回は「だっこ、おんぶ」を言ったら速攻で下山、帰宅という約束で入山しました。
でも、雨が心配だったので、一応背負子は持って行きました。
(丹沢の東側よりは山が厳しいのです、鎖場もあります、川の渡渉もあります)
今回はすごい編成です、ばば+ハハ+ちび+チチです。
朝5時に家を出ました。
渋滞も無く海老名で朝うどんをたべ、西丹沢自然教室に8時に着きました。
いつもより早かった、渋滞無しっていいわぁ。
準備をして、8時半から登り始めました。

天気予報は曇りのち大雨、午前中に登りきりたいね、がんばろう!
エイエイオー!(山頂まで大人の足で3時間半です。)

登山口から少し登るとそれから中川に沿って水平の道です。
明るいね〜、はい、パチリ!

ゴーラ沢を渡渉し(増水して丸太橋が流れていました)ちょっと休憩。
ひゃ〜、暑い暑い。
これから、本格的な山登り!
ポテコの指輪で気合を入れ!オイシーナー!

ちょっと危ないのでロープを付けました。
落ちたら谷底、魚の餌か鹿の親分になるしかありませんからね。

1時間ほど歩いたら違う道からきた友人たちと合流。
ハイポーズ!

なんて場合じゃない!行かなきゃ〜!!
もうすぐ第一ベンチ、富士山がうっすらと見えました。

これ何ー?

答え、シロヤシオツツジです。(ゴヨウツツジジ。天皇さんとこの愛子ちゃんの紋ですね。)
この山道の名前はツツジコース、そう、今が一番の見時です。

赤いミツバツツジも咲いています。

雨が降ってきました。
カッパ着てます。
ちょっと疲れたな、歩きたくないな…
でも歩きます。

第二ベンチ。
ここまでくれば山頂まではあと30分、目と鼻の先です。
今年はここの場所のツツジがよかった。

幽玄な桧洞丸の名所の木道。

ハイ、山頂です。
只今1時、長い休みを3回も挟んだのに、早く登れました。
無事にあがれてホットしました。
もちろん自力登山の4歳10ヶ月です。

小屋に着いたらすでに友人達が宴会です。
大好きべーべーと小屋のつむぎさんと。
ちびもすぐにジュースで乾杯。
小屋の前で縄跳びやシャボン玉もしました。

またまた大好き、とんぼちゃん。
小屋番さんです。
(小屋番は週末にしか上がりません、でもちびはここに住んでいると信じています)

滅多に歌う事の無いHさんが浪々と山の歌を歌ってくださいました。
事後は、ギターの上手い常連さんと皆で大合唱。
まだまだ話もお酒もつきません。
でも、明日が本番、さあ、寝ましょう。
………
そして、翌朝。
大雨、強い風、でもお供え餅を搗きます。

朝8時、一臼目のもち米が蒸しあがりました。
もう1人の小屋番しんちゃんが熱い蒸篭を持ち上げ臼に投入。

べーべーがコネ始めました。

Hさんが返しです。
さすがの呼吸!です。

あっと言う間に搗き上がり、トンボちゃんの手で鏡餅になります。

もちろんちびも搗きました。

大好きベーベーの力を借りてね。
今年はハハも返しの見習いをしました。
皆年を取って行きます。
私の世代は仕事に暮らしに。
べーべーの仲間達は登りたくても登れない…。
と、新旧の交代、世代を語りながら伝えていく。
搗き手も返しても、神事の決め事もこれからは交代しながら覚えていかなければなりません。
自分達の手で作り直した小屋、思い出がいっぱい詰まった小屋。
なかなか出向けない今を見つめると、とても寂しく、心が痛みます。
せめて、何が出来るか。
今、何が出来るのか?
なんて事をうつらうつら考えている内に、神事の準備。
まずは先輩や大好きなYさんがいる内緒の場所に、今年の挨拶。

あら、洞の神様の写真を撮り忘れている。
この後、山頂で写真を撮ったところの祠で安全祈願。
今年はお客さんが少なかったのでこじんまりしていました。
松田警察のレスキュー隊、消防、小屋の常連でお祈りしました。

おばかさんは転んで露で手を洗っています。

お昼も過ぎ、さて下山です。
雨も小雨になりました。

途中、ギンリョウソウが咲いていました。
にょろにょろみたい、お化けみたい。
もうすぐ梅雨だわ。

あと少しで道路道。
大好きべーべーとちびは歩きます。
鎖場が雨で危なかったので少しだけ背負子に乗って。
でもほとんど歩きました。
このあと山北のお風呂に入って、帰路につきました。
ちびががんばって歩けて嬉しかった。
友人達にも会えてすごく嬉しかった。
また、絶対に山で会おう、とは気軽に言えなくなったけど、またどこかで会いましょうね。
みんなどうぞお元気で。