二流小説家 スプラッタなのよ〜ん

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

いやー、面白かった、思いの外ジェットコースターだった。


ハリーは冴えない中年作家。シリーズもののミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末だった。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが…。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場!アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。 (amazonから)
だ、そうだ。


まず、読み出したら止まらないスピード感がいい。
途中にハリーが書いたエロSFだとかエロ吸血鬼だとかの話が挿話されているのだけど、流れがきれない。
最後にラブストーリーにならないのもいい。(誰とは書かないけど、いい雰囲気だったのに!)
まあ、ちょっと最後がむりくりだったかもしれないけど、ダブル伏線も効いてた、と思う。
途中の描写の違和感がクライマックスへの導線だったのね、ふーん。
心の近親相姦に近かったのかしら、彼らの関係って。
なんでだろー、だから犯罪者なのか。
ともかく、面白かったわ。
注意!
グロい所多数あり、スプラッタが苦手な人はかなり注意。
さすがに飛ばして読んだわ〜。