こぎんじゃないけど、見に行った

天羽やよいさんという方の菱刺の展示会を見に行きました。
こぎんとの違いはすっごくおおっざっぱに言って拾い目がこぎんが奇数、菱刺が偶数。だから菱刺しのほうの模様がすこし横広な感じです。
主に地の帯を自分で織り、刺しているそうです。
1反刺すのに350〜500時間ですって〜!
麻の地に草木染の綿糸。
すてきだわ〜。
ご本人にお話も伺えて、嬉しいっていうか、なんか、言葉に詰まってしまいました。
「所詮、趣味」なんですよ、私にとって仕事以外は…
趣味を仕事にしたいとは今は頭にありません。
くぅ〜、重いなぁ。
でも、それ以上に、感動(って言葉でいいのか解りませんが)した話もありました。
伝統工芸でも、そうでなくても、その事でご飯を食べていける人の話は尊いです。
メモメモ 覚え書き
 糸 布の織り糸よりすこし太目の甘撚り。
   刺繍糸はバラけるのでよくない。
   刺す時は糸にさらに撚りを掛ける。
   糸長さは最初は1mくらいから、慣れたら長くしていく。
 指貫 「かって」という、中指のひら(肉球みたいになってるところ)に当たるものを使う事。
    まずは使えなくてもはめておくこと。
    慣れてくればこれで針を押出す。
    押出せるようになると羽帯巾の半分くらいは一針で刺せる様になる。
 刺し方 最初は拾う目数はすくなくてもいい。
     糸を一気に手繰り寄せない。
     拾えた分だけ糸をそっと引き、指し始めはループ状に残す。
     その後、一目ずつ撚りと糸の出方の高さを見ながら針を使って引いていく。
     刺す時に糸の撚りを掛ける。
 間違えた時 必ず裏から抜く。
       少しずつ糸を引くと糸がすぐに毛羽立つ、一気に引くこと。(いっぺんに引く分けではない)
       毛羽が立った糸はきつめに撚りをかけ直して使うこと!
糸は撚りをかけたほうが強いはずなんだよね、仕事着に使うんだから、強い糸で補強する方がいいんじゃないかなって思ってたのでした。
間違えた時もなんでこんなに布面が汚れるか?って思っていました。
疑問すっきり〜♪
天羽やよい 「南部菱刺」展
  会期  2008年3月3日(月)〜8日(土)
  時間  午前11時〜午後6時 (最終日は4時まで)
  場所  スペースたかもり (地下鉄丸の内線 茗荷谷駅から徒歩3分)
        東京都文京区小石川5-3-15-302
  ※解りづらいです!
   茗荷谷を降りたら目の前の道路を渡り、みずほ銀行、ギャラリー孝(多分)を通り過ぎ、左に奥に和菓子やさんが見えます。その手前です。
見ていないとは思いますが、天羽さんどうもありがとうございました。