アニマルズ・ピープル
- 作者: インドラシンハ,荒井良二,谷崎由依
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
アムリカ(アメリカ)のカンパニ(とある企業)の工場からの公害により、普通に生まれた男の子は腰が曲がってしまい、「動物」と言う名前の人間にも動物にも属さない「動物」になる。
実話に基づいた話らしい。
スラムに住む動物が日々の暮らしを綴っているわけだけど、郊外に汚染された町では今日を生きるのが精一杯で。
それでも人々は生きなければならないし。
動物のキャ(親友)はビンの中の双頭の胎児、公害によって生まれる事もできなかった友人。
でも、この動物は成長していくんだよね。
暗い話だと思うんだけど、なんか、明るい。
成長するってことは未来があるってことなのかもしれない。
訳者が女性だったけど、大変だったろうなぁ。
女性器のまざまざした描写とか。
最後の方は妙にロマンチックだったなぁ、それまでが硬派だっただけにこそばゆかったわ。
動物が生きている町、カウフプールの案内。
http://www.khaufpur.com/
シンハさんすごいわ、作っちゃたのね、架空の街の案内、ハハハ。
ついでにシンハさんのHP見たら大っきらいな蝶(多分蛾だと思う)のドアップ。
気持ち悪くて卒倒しそうだった。