特捜部Q-キジ殺し-

特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)

特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)

はははー、ギジうちではないのね。(山屋の隠語、男の人のトイレ(大)って意味)
やっぱりハズレがない!特捜部Q!
たった二人しかいない部署も3人になって(でも本物の警察官は一人だけ)大活躍〜、な、訳もなく。
特捜部Qは過去の迷宮入りになった捜査を再度洗い直すって部署なんだけど、今回もまた面倒な事件で。
富裕層の今までの過去をあばくっていうか、別に汚職とかそんな華々しいのを暴くのではなく、あくまでも過去の「惨劇」を暴いていくの。
最初っから犯人とかはいなくて、どう警察(微妙だ、特捜部Qと置き換えたほうがいいのか?)として対処していくかが物語の鍵かも。
犯人とかいないから筋的には途中でわかっちゃうんだけど、どう収束していくかが面白かったです。
母性ってどこまでも母性。
だからといって過去は拭えないのよ。
「自業自得」ってこの物語のためにある言葉かも。
やっと北欧系の名前に慣れてきたぞー!
そんなに頭も使わないし、人物が面白いのでおすすめ。
今回でますますミステリアスになったアサドが気になるのよ。
で、作者もカッコイイしね。